カーゴ21日目

稽古場日誌21日目


おはようございます。
熊谷です(*^^*)

さて、
前回は、お芝居の前半だけではありますが、
初めての通し稽古をいたしました!

演出的にはもう少し、ランタイムを短くしたいため、
その時間を詰めていく稽古に入って参ります!


…と、その前に…!


今回の稽古!
スタッフさんが勢揃いなんです!


我らが音楽家、マツキクニヒコさん、
可愛らしい照明さん、檜木順子さん、
そして第一主義初参戦の音響さん、大西博樹さん!


マツキさんは別の公演などでのスタッフさんのお仕事の合間を縫って、
稽古を見たり演出家の話を聞いたりして、
稽古場で音楽を作るという作業をしに何回か来てくださってはいるのですが、
照明さんと音響さんが来られるのは今回が初めて!

じゃあそのスタッフさんのための稽古を…!

なのですが…


すみません、本来ならお芝居の頭から終わりまで通し稽古をするべきなのですが、
本日役者陣にお休みが多いんです(>_<)


なんということでしょう!

ですが、初めて来られていますので、
それはそれでお伝えするべきことはたくさんあります!


ですので、
本日は前回の通し稽古を踏まえて、
よりお芝居の密度を上げていく稽古をしちゃいます!(*≧∀≦*)

まずは演出が気になっていた、
頭のアンサンブルの動きより。

こちらのアンサンブル、
希望としては「一列に途切れずにつながっている」というのを、冒頭で見せて、
演出方針の「歪み」「違和感」に繋げる一番最初にしたいのですが、
どうも今までしていたのだとちょっと不備があったよう。


代役多数ではありますが、
タイミングを変えたり、ちょっと動きを変えたりするなどして、
そちらの動きを丁寧に整理していきます。


おまけにややこしい七拍子の音楽に合わせている動きのため、
それも考えながら、繰り返し繰り返し修正を行っていくのです。


おっし!
こちらのアンサンブルが整理できたところで、
スタッフさんも来られていますし、
本日は頭から順に場面ごとに稽古していきましょう✨


写真の、古田さんとことぶきさんのご夫婦の会話から始まり、
そして、また違うペア、そして大人数のシーンなど、
それぞれを流していきます。


さすがに前回通し稽古をして、
「もう少しランタイムを短くしたい。」という演出の話もあったため、
それを踏まえてのお芝居作り、セリフを再度入れ直してくる、
台本を完全に離して不要な間を詰めていく、
などなど、
やはり役者さんみんなに変化がございます。


これにはやはり、
演出、沢渡さんはご満悦。

売れっ子座組はこういうところにも出てくるんですね。
お芝居に対してとても真摯。


まだ場数を踏んでいないとはいえ、
劇団五期会の若手女優、石野さんと北岡さんもその流れに乗っかろうと食いついてきてくれています!


また、
人が揃っている部分での、
という制約がありますので、
前半はスタッフさんに見せられるシーンを見せつつ、
演出からオーダーをしつつ、
本日はついにお芝居の後半部分の稽古に本格的に入って参ります!


まずは全部で17場あるうちの15場、
我らが大女優の古田さんと、石野さんのペアのシーンをやっちゃいます!


こちらのシーン、
実は今回の「カーゴ・カルト」で一番見せたいシーンの、
一番わかりやすいきっかけのシーン!

そしてとっても難しいシーン!


このお二人の、たった四ページほどの短い場面ではあるのですが、
一番見せたいシーンに集約するためにここがないと厳しいんだ!

そんなシーンをほぼ初めての状態で立ち稽古です!


古田さんはまだ確認用に一応台本を持っていらっしゃいますが、
それでもほとんど見ていない。

そんな相手役の石野さんは完全に台本は離しています!


さすがに立ち稽古は初めてですので、
まだちょっとたどたどしくはあったりするのですが、
それでも場面を全部流しきることができました。


そしてわかったことがひとつ…。


「石野。ちゃんと呼吸して芝居しような(笑)」


そうなんです。
このシーン、
石野さんの役として一番、いやむしろ「カーゴ・カルト」の中で一番難しいんじゃないか!?

と言われているほどのシーン。


悩んでいるのがよくわかるお芝居をされていましたので、
石野さん、呼吸するのを少し忘れてしまっていたよう(笑)

呼吸、息を吸ったり吐いたりしていないので、
相手役の古田さんが、「私はどうしたらいいのかな??」という顔をされていたみたいです。

お芝居って、相手の呼吸を取るのが大事なことのひとつなんです。
そしてそれを擦り合わせていくのが、
お芝居の稽古の目的でもあったりします。


そんな難しいシーンを渡されている、
劇団五期会の若手女優、石野さんに、
こちらのシーンをわかりやすく説明したりヒントを出したりしながら、
丁寧に稽古していきます。


こうかな?
いやこうかな??

と、こちらのシーンを繰り返し稽古しているときに、
石野さんがとても一生懸命、試行錯誤しながらお芝居しているのがとってもよくわかります。


「こんな良いシーン、良い役を石野に配役してくれてありがとう!」と、
初めて台本を読んだ時点から言っていた、演出補の牛丸さん。

いつも以上に、アドバイスに気合いが入っております✨

今回はこちらのシーンを重点的にやって、
稽古は終了。


やっぱり岩橋さんの台本、難しいね!

でも一番最初に読んだときの「これをお芝居にしたらどうなるんだろう!?」という感動は今も土台にあります!


ただ台本を読んだとき以上の感動をお届けいたしますよ!

劇団第一主義、「カーゴ・カルト」
どんどんお芝居の密度が上がっていってます!


面白いお芝居、観に来てくださいね(*^^*)


ではまたっ