死なない薬 7日目

稽古場日誌7日目



おはようございます!

熊谷です



梅雨はまだ明けていませんが、

ここ最近は晴れている日が続いていますね。


この時期に夏日な温度なのはびっくりですが()



暑いのもありますが、

稽古場は換気バッチリでいきますよー




↓↓↓↓↓

本日の小ネタ動画はこちらっっ



お気付きですか?

お気付きですよね!



第一主義初参戦!

森上聖子さんが出演されています!


ビー・グラッドさん所属の森上さんは、

役者さんというよりは、声のお仕事をされている声のプロ!


数年前に、とある舞台公演で、出演者とスタッフとして知り合いまして、

今回、森上さんからの立候補で第一主義に出演していただくことになりました〜



ノリの良い明るいお姉さん!


また今後の稽古場日誌にて、改めてご紹介させていただきますので、

ぜひ覚えていてくださいね(*^^*)



あ!

ちなみにですが、

2つ前の野球ネタの小ネタ動画にて声の出演をされていたお二人は、

斉藤彰一さんと森上聖子さんでした!


お二人とも、良い声でしょ??


声フェチ演出家、沢渡さんもご満悦のお声を持つお二人でした(*^^*)



さて!

小ネタ収録も終えたところで稽古開始〜

さて本日も読み合わせ。


今回も全員揃っているので、

とりあえずは最初からじっくりと。



これまでは、

比較的お芝居の流れを止めないために、

1場ずつしっかり長めに読んでから、

演出側の方向性、役者側のお芝居の方向性のすり合わせを行っていました。



ですが、お芝居の流れはなんだかんだでスムーズになってきている頃。


というわけで今回は、

お芝居のクオリテイを上げるために、

ちょっとだけ短めに読みつつ、お芝居の整理をしていきますね(*^^*)



なぜなら……


時間の流れがちょっと判りづらいところがあるから……



セリフの一つ一つを事細かに拾って整理していけば、

全くわからないわけではないのですが、

そのキーワードとなるセリフがけっこー細かい


役者側が理解して演じるのはもちろんなのですが、

あまいにも細かすぎると、

「今見ているのはお昼の時間帯?それとも朝??」

と、初めて見るお客さんにはちょっと判りづらい。。。



やっぱり、どれだけ細かいことでも、

一つ気になってしまうと、

お芝居に集中できなくなってしまう。


せっかく見に来てくださったのだからストレスなく楽しんでいただきたい!



ここ!

思っている以上に大事なんですよ()



というわけで、

とりあえずは「時間の流れ」を整理していきますね。


えーっと、

ここからここまでは同じ日。

この場は、えーっと、、、いつ??

ここもちょっとわからないなぁ。

その次の場は、「あ、今日のお昼のときの〜」って言ってるから、

さっきはお昼前、ということはその前の場は朝だったのか!




……う〜〜ん、、、


地味な作業ですね(苦笑)



でもこれ!

とっても大事なんですよ!


だってお芝居変わってきますもん!()



おんなじ朝でも、

たった今起きてきたところなのか、

それとも朝食を終えて目も冴えてきているころなのか、

それだけでも、声のトーンや仕草が変わってきます。


おんなじお昼でも、

何をこれからするのか、何を終えた後なのかで、

その役の心構えも変わります。



ましてや、

はっきりと説明されていないのに、

いつの間にか数日後になっているなんて日にゃ、

心構えどころか、

その数日、自分の役は何を過ごしていたのか、

を理解、もしくは想像しておかなければなりません



正直言ってしまいますと、

時間経過がはっきりしていないとお芝居が理解できなくなる!

というほど、今回のお芝居では細かい時間経過が必要なわけではないのですが、


いえ、こういった細かい作業は何気に必要なんです。



だって、お芝居のクオリティを上げる作業の一つだから!



この、お芝居のクオリティを上げることを、

第一主義主宰、演出の沢渡さんは「お芝居の密度を上げる」、

と表現しています。



この「密度を上げる」作業は、

もちろん、役者側の役の作り込み具合だとか、

役者同士の役としての関係性の構築(仲が良いのか悪いのかなど)

役者としては、どれだけ自分の役に寄り添えているのか、が大事になってきます。



しかしながら、

演出家がしているお仕事というのは、

正直、お客さんにはわかりづらいところばかり。


ですが、この「密度を上げる」作業というのは、

演出家もはっきりと携わっている作業なのです。


その作業の一つが、

この「時間経過を整理する」というもの。



今回のお芝居はそうでもないのですが、

たまにありますよね?


例えばタイムマシンに乗っていろんな時代を行き来するお話だったとしたら、

今は現在、そして何万年前、また現在に戻って次は何年後、

で、現在に戻ってきているつもりでいたら、実は現在の一年前だった、とか。


「タイムマシン」というわかりやすいキーワードがあるならまだしも、

そうではなく、いろんな時間を一本のお芝居の中で行ったり来たりするお芝居だったりすると、

この「今はいつ?」というのを理解しておくのは、

とっても大事になってきます。



ちなみにですが、上記の「一本のお芝居の中でいろんな時間を行ったり来たりするお芝居」、

第一主義の第一回公演「虫のなんたるか」は、まさにそのような作品でした。



少し話が逸れましたが、

この「時間経過を整理する」作業。


はっきりとど頭から出てきました()



「これ、次の日の朝なので、ここに、おはようございますというセリフを足してください。」



おおっと!

ここはお客さんにわかりやすいキーワードが加えられました!()



正直言ってしまいますと、

この「おはようございます」を追加したシーン、

加えてその前後のシーン、

わかりやすく「時間を表しているキーワード」がほぼ出てこないんです(^_^;)



だったら足してしまおう!


お借りしている台本ですので、

可能な限り、台本には忠実に、と思うのですが、

これは演出の方向性です。


お客さんにより理解して、お芝居を楽しんでいただくために、

ほんのちょっとですが加筆修正いたしましたm(_ _)m




よし!

この「朝の挨拶」を追加したおかげで、、、


なんということでしょう!


一気に、そのあとの場面毎の時間経過がわかりやすくなりました!


ここからここまでは同じ日、

ここからここまでは次の日の丸一日、

で、そのあとは、その次の日の朝からで〜………



すごい!

すごいぞ!

あいさつというキーワード!()



「おはようございます」を足さずに、

役者と演出側だけで確認しておく、というのも、

時間経過の整理としてはありなのですが、

ここは足しておきましょう!


だってそのほうがお客さんにもわかりやすいから!



あ、もしかしてピンと来た方、

いらっしゃいますか??



そうなんです!

演出家のお仕事の一つは、

「お客さんにわかりやすくお芝居を伝えること」!



「時間経過を整理する」ことは、

この「わかりやすくお芝居を伝える」ことの作業の一つ。


今回の「朝のあいさつをセリフで足す」という作業は、

わかりやすくすることで、お芝居をより楽しんでもらえることにもつながる作業なのです。



しかし、

この「わかりやすく」というのは、

その場面場面、そのお芝居によりけり。


わかりやすすぎてしまうと、

面白くなくなる、という逆効果の可能性もあるですが、

ここが演出家のさじ加減!



ちょっとぼやかして、

「どういうことだったのだろう?」「このあとはどうなったのだろう?」

とお客さんにちょっと考えていただく、という演出の表現方法もあります。


今回に関しては、

「わかりやすくする」ほうの演出方法を取ったわけですね。



意外と細かい作業を、演出家はしているんですよ()




さて、

ここではっきりと時間が変わるよね、

というわかりやすい場面まで読み合わせをして本日は終了!



なんだか「おはようございますを足しただけ」、

のような稽古内容に見えるかもしれないですが、

そんなことはありません!



その作業をしつつ、

お芝居の3分の2ぐらいの読み合わせをしていますからね!()


ちゃんと稽古はしておりますよ!()




「お芝居の密度を上げる」作業は、

まだまだこれからも続きます!


今回はそのうちの一つの作業を行ったのですが、

これからはもっといろんな作業をしていきまよ



読み合わせもぼちぼち終盤かな??



でもまだまだ稽古の第一段階!


気を抜かずに臨んでいきます



暑くなってきていますので、

どうぞ皆さん体調管理等々お気をつけて!


ではまた(*^^*)




熊谷