死なない薬 31日目

稽古場日誌31日目


おはようございます!

熊谷です



さ!

やるぞ!

通し稽古!


照明の檜木さん、音響の大西さんも、

忙しい合間を縫って、稽古場に来てくださいました


第一主義で、初めて使わせていただく今回の劇場の「劇団未来ワークスタジオ」さん。


檜木さんと大西さんにとっても、

初めての場所ということもあって、劇場兼稽古場に来られたときには、

様々な確認事をされているご様子。



高さのある今回の劇場。


照明がキレイに入りそうな、そんなイメージが熊谷にはあるのですが、

元々の作りは、劇場ではなく稽古場。


劇団未来さんが、皆さんで工夫をして、

様々な努力をされて、劇場としても使えるようにと、

現在の形になっています。



他の劇場でもある、それぞれの得手不得手がどのようなものなのか。


そこを見極めるために、

檜木さんも大西さんも、

稽古場、というより、劇場として使わせていただくこの空間の様子を観察。



未来さんみんなで工夫されてきている、ということも相まって、

初めて使わせていただく側も、いろいろと創意工夫が必要な点が。


「事前作業がはかどる」とのことで、

檜木さんは稽古終わりに、舞台上で天井を見上げたり、

照明卓と行ったり来たりしながら、何ができるのか、どこまでできるのか確認されていたり、

また、大西さんも、舞台上を歩きながら、

劇場全体の空間が、どのような音の響きをしているのかを確認している様子。



個々の劇場の特性を見極めて、

お芝居にさらなる色合いをつけてくださる役職のお二人。


そんなお二人の確認事項は、

劇場だけでなく、もちろん、お芝居の中にもふんだんにございますm(_ _)m



開演してしまうと、

お芝居自体は演出家の手を離れ、

そのメインの表現者は、役者、音響、照明に。


お芝居を支えてくださるこのお二人に、

よりしっかりと必要事項をお伝えするために!


通し稽古開始です!

つい最近加わった小道具、造花のバラ。


とあるシーンでちょろっと使う、

まさしく小道具なのですが、

面白いかな、と思って、今回ご紹介いたしました()


ぶっきーさんが使われているのですが、

本編にはほぼ何も関わっておりません()



今回の通し稽古は、

業界的に言うと、ドレスリハーサル。


つまりは、衣装を着用しての通し稽古。


前回の稽古で、舞台美術が出来上がったこともあり、

今回も稽古写真はありません(T_T)


本番の衣装も、

お芝居を観に来てくださった方だけの特権ですからね。

どうぞ本番をお楽しみに!



また、今回のお芝居、

ほとんどの人が、お芝居の前半と後半で衣装がほぼ全て変わります。


大体の人が、衣装は2着あるということですね。



その早替えの段取りと、

ありがたいことに、実際に使う楽屋への行き来もこの日は可能に。


自分たちが出ていないシーンで、どれだけの長さがあり、

また、どのタイミングでスタンバイしておくのが、

自分たちにとって丁度良いのか。


本来なら、劇場に入ってからしか確認できない楽屋までの動線も、

本日は確認することができる!


そこの点も、役者個々に確認していきますm(_ _)m




前回の通し稽古でランタイムは、

目指すべき上演時間まで、あと7分。


少し前の稽古から、

おもしろ大好きベテラン勢たちが、

小ネタは入れつつ、少しコンパクト気味にしているのが見受けられます()


今までなら、けっこーじっくり、

時間をかけてお客さんに見せていた小ネタ部分、

今回の通しでは、小気味よく、しっかりとメリハリをつけることによって、

その小ネタの面白さを生かしていっています。



その小ネタや、お芝居自体を楽しみつつ、

音響のきっかけ、照明のきっかけ、役者の動きや立ち位置がどのようなものかなど、

演出の言葉を聞きつつ、台本上にメモを取りつつ、

様々な確認を行っていく、檜木さんと大西さん。



また、通し稽古ではあるのですが、

これまでの稽古で積み重ねてきたものはしっかりとこなしつつ、

それでも見たことのないシーンが()


コンパクトにしてきても、

新たな小ネタを入れてみる!という、

楽しい試みは忘れません!()


古田さん、上田さん、ことぶきさんが新たな小ネタを入れたり乗っかったり広げたりしているなか、

今回おもしろネタに乗っかれない役回りの村尾さんが、ちょっと悔しそうにしていたり、

斉藤さんが新たな小ネタでツボにはまってしまわないようにと頑張っていたりします()


稽古も大詰めの通しでも、

いろんなお芝居の引き出しを開けてくる、ベテラン勢。


そりゃ毎回見たことがないシーンがあるのも仕方がないわ()




そんななか、

一番最初に、かな?


衣装がガラッと変わる役の、

ストロベリーソングオーケストラの寿葬屋さんことぶっきーさんが、

新たな小道具を投入!


出番を待っている舞台袖でちらっとしか見れていないので、

熊谷ははっきりとはわからないのですが、

カッコつけるアイテムの代表格()「サングラス」を持ち込んでみました!!()



通し稽古が終わった際の演出からの感想タイムで、

その小道具がどのように使われていたのかを知ったのですが、

どうやらそのときのぶっきーさんが、沢渡さんは気になった様子。



カッコつけるためにサングラスを外してみたものの、

「このサングラス、どうしよう!」という焦りが垣間見え、

悩んだ結果、そのツルをくわえてみる、というお芝居をされたのだそう()



「カッコつける、ということをしたことないのが見えて面白かったけど、

 あれは役じゃなくてぶっきーだったぞ()


という、演出、沢渡さんからの感想()



ぶっきーさんも、「会話劇」のような、

日常的なお芝居をするのはまだ慣れていらっしゃらないところがあるのですが、

それでも、「やってみよう!」というチャレンジ精神は、

第一主義のベテラン勢にも劣りません!




劇中の曲がもうほぼ出揃っていることもあり、

ぶっきーさんの不思議な長ゼリフも、

今回の通し稽古では、助走と盛り上がりとに差をつけ、

曲調に合わせた声で、耳心地の良さがより出されていました。




まだまだチャレンジ精神が留まることを知らない、

今回の通し稽古。


演出、沢渡さんの第一感想は、

「面白かった!」


お芝居自体の完成度は申し分ないとのこと!


小ネタの面白さは少し置いといて()

台本上に書かれている、今回のお芝居のテーマに向けて盛り上がっていく物語、

そこまでのメリハリ、

演出として目指している会話のテンポ感も、

全てオーダー通り。



そして!

現在気にしている稽古のテーマ、

その気になる今回のランタイムはー



……1時間54分!!



惜しい!


目標まであと4分!


しかし!

前回の通し稽古から3分縮めることに成功しました!


小ネタをコンパクト、かつ、小気味よくしたことでそれだけ短くすることができました!



「もう気持ち、縮められそうなところを頑張って縮めてみてください。

 目標の上演時間にできれば、お客さんにとって、長いと感じることもなく、

 かなり楽しんで、テーマもちゃんと持って帰れるだけの作品になるはずだから!」



もうここまで来たら、あとは役者と、

本番をお任せする、音響と照明さんにかかってきます。



さ!

稽古ももう一息!



最後まで走り抜けますよっ!!



ではではっ




熊谷