稽古場日誌6日目
おはようございます!
熊谷です(*^^*)
先日の大雨もとい台風は皆様大丈夫でしたでしょうか??
少し晴れ間があったかも思ったらまた雨続きの予報。
天気もすっきりしておらず、やる気が低下気味になる時期ですが、
稽古は稽古!
頑張って参りますよー✨
もう恒例になってきているから説明は不要ですね!(笑)
本日も写真撮り忘れ事件が発生した次第でございます(笑)
ことぶきさん自ら「やらせあり写真」と仰られていました(笑)
皆様いつもありがとうございますm(_ _)m
さて、ご覧の通り、
本日も読み合わせの稽古なのですが、
台風のせいか、今年の早すぎる梅雨入りのせいか、
体調不良などによる急なお休みが発生いたしまして、
本日、読み合わせできるところがほとんどないんです(´;ω;`)
少し前に全員本役での読み合わせができて前進できる!と思ったのも束の間、
早々にちょっとつまずいております。
こればっかりは仕方がないですね。
なんてったって、ほとんどの役が出ずっぱりの役だから!
かつ、
本日のお休みの組み合わせで大変なのが、
メインとなっているシーンがそれぞれバラバラだから。
前半はこの人がメインのシーンで、
後半はこの人はほとんど出てこないけど、別の人がメインのシーンで、、、
と、それぞれのメインのシーンが分散されていることで、
結果、今日読み合わせが満足にできるシーンがほとんどなく。。。
ま!
それはそれで、できるシーンが全く無いわけではないので!
とりあえずできるシーンから稽古していきましょう✨
とゆーわけで、
お芝居としては後半戦のパート、
ぶっきーさんこと寿葬屋さんのシーンです✨
ぶっきーさんも、第一主義にはレギュラー参加してくださっている方。
これまでの第一主義では、
比較的出番の多い役どころをお願いしていたのですが、
今回のぶっきーさんは、少し出番は少なめ。
ですが、とっても印象に残る役どころで、
ぶっきーさん自身もそれを理解されたお芝居プランで読み合わせをされていらっしゃいます✨
ですがこの役、
突然出てきて、その少なめの出番だけでこのお芝居での役割をサラッと終えていってしまうので、
役作りするうえでのヒントがとても少ない役!
「読めば読むほど自分の役がわからなくなってきています……。」と、
ぶっきーさん自身も、そのヒントの少なさに悩まれている様子。
これはぶっきーさんの役だけでなく、
他の出ずっぱりの役にも当てはまること。
出番が少なめですので、
ぶっきーさんが自身の役で悩まれてしまうのはわかりやすいと思うのですが、
今回、ほとんどのシーンに出ている家族たちも、主役である熊谷の役も、
どの役も、役のヒントはほとんど台本上には書かれていないのです!
台本全体を読むと、
自身の役の役割やポジションは理解できるのですが、
それらに関する細かい設定などはほぼ皆無!
お芝居的な台本の読み方をしますと、
お芝居上ではどういう役割、もしくは何の象徴であるべき役なのか、と、
読み取れないわけではないですが、
むしろこれぐらいしかヒントがない台本なのです(^_^;)
ヒントが少ない分、自分で勝手に設定を作れて、かつ作るべきにはなるのですが、
台本の役割から逸脱しては元も子もない。
そういう意味でも、今回の台本は強敵なのです……!
さて、これは先日、熊谷にも言われたことなのですが、
ぶっきーさんにも似たようなことが。
「誰に向かって言っているのか、指示代名詞が何を指しているのかを明確に。」と。
それがはっきりと書かれていないから大変なんじゃい!!Σ( ˙꒳ ˙ )
というのは、この台本の難しさであり、面白さでもあり、という部分ですので、
そんな野暮な意見は置いといて(笑)
そうなんです、
ヒントの少なさは、この部分にも現れているんです。
トリッキーな役どころですので、
よりその「対象物」がわかりづらく、悩んでいるぶっきーさん。
「こんな感じの役」と、
キャラクターは確立できている分、
この「対象物」が定まっていないことで、悩んでいることがわかりやすくなってしまっているのです。
このセリフの相手は、目の前の相手なのか、
この場にはいない誰かなのか、はたまた自分自身への投げかけなのか、
などなど、
読み合わせの間に、熊谷も然り、もっと細かく決めていけることを決めていかないと。
今回、安易に立ち稽古に移っては、本の力に喰われてしまいそうな気がしている、演出の沢渡さん。
これまでの公演のときよりも、
台本の細かい部分に着目した話し合いが多い気がする、今回の公演の読み合わせですm(_ _)m
ぶっきーさんへのアドバイスに付随して、
熊谷にも一つの課題が課されました。
「もっと相手を意識して。
そこにいて、話しかけている、というイメージをもっと。」と。
少し前の日誌でも書きましたが、
「会話しているけど会話していない」という特徴のある今回の台本。
意識していないと、独白やひとりごとになってしまう懸念がある台本ですので、
よりこの部分は気をつけなければいけません。
そんな課題をもらいつつ、
次は別のシーンへ!
第一主義初参戦、劇団大阪新撰組の南田吉信さんのシーンです〜✨
もうこれはネタバレせざるを得ません!
南田さん、今回のぶっきーさん並みに、出番は少なめ!
ですが!
印象には残ってもらわないといけない役。
でも、サラッと演じてしまうと、お芝居を見終えてから記憶には残らない役どころ。
……いるじゃないですか適任が!
そう!
その適任こそ、南田さんなのです!!
そんな南田さんの役は、出番こそ少ないですが、
お芝居上の役割としてはしっかりとある役どころ。
さすがにこれはベテラン役者さんだからこその実力でしょう!
ご自身の役割をしっかりと理解しつつ、その役割も果たしつつ、
かつ、稽古毎にキャラクターを変えてこられています!
ぶっきーさんの役は、キャラクターの種類はあんまり選択肢が多い役ではないのですが、
南田さんの役は、そこは自由度が高い役どころ。
そのことも理解されつつ、ご自身がしっくり来るキャラクターをいろいろと試されている模様。
「今日はこんな感じでしたね〜」と、
南田さんのシーンが終わる度に、そんな話題が出てくるほど。
役者さんとしての引き出しの多さですね(*^^*)
その南田さんに相対するのは、もちろん、主役である熊谷。
「話し相手や対象物の意識をもっと持つように」という課題を出された熊谷。
できていたのかどうかは自分ではわからないのですが、
もちろん意識はいたしました。
ですがそれ以上に、
相手役の南田さんの、「誰に話しかけているのか」がとてもわかりやすく表現されていることに気づけました。
ご想像の通り、
南田さんの役が出てこられるシーンには、
主役の熊谷も、もちろん、7人の家族たちも出ています。
読み合わせももう何回目かですので、
このシーンがどういうシーンなのかがイメージしやすくなっている今日このごろ。
主役の熊谷に話しかけているのか、
はたまたすぐ近くにいる家族たちに同意を求めているのか。
南田さんのお芝居が、誰に話しかけて、誰の言葉に反応しているのかが明確ですので、
熊谷だけではなく、同じシーンに出ている家族たちもリアクションをしやすくなっているようです。
やはり、お芝居はアクションとリアクションなのですね。
かと言って、ぶっきーさんの役は、
アクションとリアクションだけだと、お芝居上の役割を果たせなくなってしまうような、、、
出番が少なめの役だからと言って、
その役割は全く違うし、その作り方も変わってきますね。
ヒントが少ない台本だからこそ、
細かい部分までしっかりと考えていきたいものですm(_ _)m
少し話し合いや意見の出し合いが多い稽古になってしまいましたが、
今回の強敵に立ち向かう作戦会議と思えば、有意義な時間だったのではないでしょうか??
稽古できるシーンが少なくても、無駄にはいたしませんよ✨
ではまた次回(*^^*)
熊谷