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友達稽古11日目

稽古場日誌11日目




おはようございます!

熊谷です



もう!

湿度が高い!!


去年のなんちゃって梅雨明け直後の酷暑の40℃よりはマシなのかもしれませんが、

体力を奪われることには変わりありませんね(´×ω×`)


暑さに弱い熊谷は大変です(^_^;)




前回より、ついに立ち稽古に突入いたしました!



演出の沢渡さんが悩みに悩んだ結果、

熊谷のポジションは基本的に常に舞台上のど真ん中。

かつ、基本的にセリフは真正面を向いて、という指示が熊谷にされました。


熊谷にそのような制限が設けられたことによって、

基本的に一緒に舞台上にいる家族たちにもちょっとしたルールが。



本日の稽古は、

この演出のルールを確認、より咀嚼するために、まずは前回の稽古のシーンを復習、

そして新たなシーンを立ち稽古してまいりますm(_ _)m

舞台の真ん中に定位置が決められたと言っても、

多少の移動はあります。


この移動も、演出のルールに則ってのものではありますが、

その基準は、「話題の中心が主役の熊谷なのかどうか」。


台本の、そのときそのときの内容によって、

「主役がメインの話題なのか」「家族たちだけの話し合いなのか」は、

読み合わせをしっかりしていますので、

そこの判断はそこまで苦労いたしません。



ただ、今回の演出のルールは、

ちょっと特殊なもの。


他の舞台公演で、

おんなじ舞台上、おんなじ空間に出ていながら、

ここまで「主役」と「その他」で分かれているものは見たことがありません。



ベテラン役者が多い第一主義の座組でも、

少しばかり戸惑いや確認をしながら立ち稽古が進められていきます。




立ち稽古に入ったばかりですので、

とりあえずは、このルールをしっかりと皆さんで共有しましょう。


前回の復習を終えて、その続きのシーンをメインに今日はルール確認ですm(_ _)m



ちなみにですが、

本日メインで稽古したシーンはなんと!

20ページ!!


前回の稽古で、

熊谷を真ん中に据えて読み合わせを行ったシーンなのですが、

まぁこれが長いのなんの!!


他のシーンとは比べ物にならないほど長いんです(^_^;)



ざっくり言ってしまいますと、お芝居全体の約3分の1

そして、読み合わせだけで30分強もかかっているシーン。


この日誌にもよく出てきてている、コントシーンと称しているシーンなので、

第一主義らしく、テンポよく会話を進めていっている場面ではあるのですが、

それでもたった一場面だけでこれだけの時間と割合のあるシーンはなかなかのもの。



安部公房さんは、

劇作家ではなく、本来は小説家さんらしいので、

致し方ないのですが、

台本としては「なんでやねん!」と突っ込みたくなるシーンなのです()



さて、そんな余談はさておきm(_ _)m



本日はこのシーンを全て立ち稽古したかったのですが、

いかんせん初めての立ち稽古。


特殊な演出で、

ルール確認をしながらではなかなか進められず(^_^;)


まぁ、そもそもこのシーンが長すぎるというのもあるのですがそこは今は置いておきましょ()




稽古を進めていきますと、

このパートは熊谷が真ん中にいたほうが、

いや、ここは少し離れていておいたほうが、など、

「話題の中心」が、主役の熊谷なのかそれとも家族たちの方なのか、

と、思っていた以上に、

「話題の中心」が行ったり来たりしていることに気が付きます。


そこに焦点を合わせていきますと、

熊谷の立ち位置がまず暫定で決まり、

そして熊谷の位置が決まったことによって、

家族たちの動けるスペースが決まっていく。



まだ立ち稽古は二回目。


この特殊な演出のルールを、

ざっくりでも理解はできたように思えたのですが、

「ここなら一番前かな?」と思って、

熊谷が、真ん中から前に出てみた箇所がありました。


ですが、これはすぐに失敗だったことがわかります。



何故なら、

そのあとのお芝居の流れを考えると、

そのあとに前に出たほうが、周りとのお芝居と噛み合うから。



勇気を持って前に出てみたのがちょっとタイミングが早かったんですね()


個人的に、先を見越した動きができず悔しかったのですが()

まぁそれはそれでこんなことが起こりうる演出だ!というのが理解できました()



現状、

熊谷のメインのポジションは舞台上の真ん中。

ですが、時と場合によってはそのポジションは前後する、

というのがひとまずのルール。


さて、ここで熊谷の不器用炸裂。

このルールの従いつつ、熊谷が話題の中心じゃなくなるときに舞台奥に下がるのが苦手で()


どう下がるのか?

どのタイミングで下がるのか?

なぜ下がるのか?



役としての気持ちや感情も然り、

舞台としての見せ方然り、

どのように下がるべきなのかが熊谷は最初ピンと来ませんでした。


そして、その解決策は、

「周りとのお芝居の空気感を合わせること。」


空気感を合わせる、というよりは、

「話題の中心」が、自分から家族たちに移ったな、

もしくは家族たちから自分に話が移ったな、と、

「空気を読んで」下がるか前に出るか、と取捨選択する、というもの。


この移動の際に、そのときメインになっている人たちのお芝居の邪魔をしてはいけません。

そのときのシーンの「空気」に合わせて、

いつの間にか下がっている、もしくは前に出ている。



……う〜ん。

日本語って便利。


「空気を読む」って、おそらく海外ではない概念ですもんね(^_^;)


だがしかし!

熊谷はこの「空気を読む」というのが苦手だ!


なぜなら、熊谷はマイペースなゴーイング・マイ・ウェイな人種だからだ!!


熊谷のこの表裏一体の長所と短所は、

役者をやるうえではちょい大変でございますω`;)



ま!

これからコントロールできるように頑張っていくさ!()




今回の演出のルールを確認、咀嚼しながら、

台本上一番長い()シーンを立ち稽古いたしました。


一番長いシーンだけあって、

このシーンの半分ぐらいまでしかできませんでしたが、

ま!

ちょっとずつ仕上げていきましょう




ではまた次回(*^^*)




熊谷