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友達稽古21日目

稽古場日誌21日目




おはようございます!

熊谷です(*^^*)




稽古が……詰まってきているぜっっ!


本番月である7月に入ってから、

これまで週3だった稽古が週4に増えているため、

この稽古場日誌が大変()


頑張って書いていきまーす()




本日も人数は揃っているのですが、

まだまだ曖昧なところが、

というより、不安なところがけっこーございますので、

本日の稽古はそう!


段取り確認の日といたしましょう



今回の「友達」。

安部公房さんの代表作であり、

かつ、不条理劇の代表作でもあります。


会話らしい会話をしていない、

少しばかり時間の流れがおかしかったり、

一部のシチュエーションには「?」を浮かべてしまうところがあったり、

いや、そもそも実際にはそういうことは現実にはないでしょう!?

という、今回のお芝居。


SFものやファンタジーものではなく、

現実的な世界観で繰り広げられるお話なのですが、

いえ、だからこそ「不条理劇」と言われるのでしょう。


「現実にはないでしょう?!」というような物事を前提にしてお話が動いているのですからm(_ _)m



そんな不条理劇の「友達」。

不条理劇ゆえに、

世界観は、現代と変わらないと言えど、

この台本を元にお芝居を作り上げていくには、少しばかり工夫がいります。


第一主義的に決めた見せ方は、

舞台美術でメインの舞台である「部屋」を飾らない、

はたまた、主役である女と、その元を訪れてくる家族たちとは、

違うルールを課してそれぞれを見せる、特殊な演出法。



この特殊な演出ゆえ、

役者も演出も毎回「……これで合ってたっけ(^_^;)

となりがち!



「自分で決めたのに!」と言わんばかりに、

演出の沢渡さんも、台本に書かれたメモとたまににらめっこしたりしています()



そして熊谷はと言うと……


……いや、そもそもメモ取り忘れたりしてるから、

どこでどう変更になって、今最終どうなっているのかすら怪しい。



……えぇっ!!Σ(゚∀゚ノ)


それはだめぢゃん!()



と、言いつつ、

他の方たちも、

メモを取ってても「これで合ってる?()」という声があったりなかったり()



とゆーわけで!

今日はこの疑問を解消する稽古にするのです!!



お芝居後半は、

この特殊な演出ルールを用いても、

そこまで大変ではないので、

やはり、お芝居の序盤から一つずつ確認していきましょうm(_ _)m



7月に入り、本番も近づいていることもあって、

台本を離している人がちらほら。


段取り確認のため持っている方もいらっしゃいますが、

台本を持ちっぱなしだとしても、

もうほとんど台本を見てはいません。



ですが、

それでも一瞬間があったりするのは、今回の台本ゆえ。


「会話しているようでしていない」というのは、

セリフを覚えるにあたって、

思っている以上に大変なのです(^_^;)



なんとなく久々に冒頭から稽古しているせいか、

本日の熊谷はセリフがグッダグダ!


自分でもびっくりするぐらい出てこなくって「(_;)!!?」となっておりました。


いや、これはもう頑張って覚えるしかないねん。

がんばる(^_^;)




さて、本日の段取り確認の稽古ですが、

ちょっと個人的に注意事項が。



段取りに意識が向きすぎて、

お芝居が一貫して繋がっていなかったようなのです(^_^;)


熊谷に自覚がなかったのがちょっと問題ではあるのですが、

セリフがグダグダだったことからもわかるように、

おそらく思い出しながら、

やるべきことを追いかけようとしていたのでしょう。



本来は、お芝居上で、自分の与えられた役が、

「今何をしているのか」「どういう気持でいるのか」「どんな考えでその行動を取ったのか」を、

第一義にするべきところを、

熊谷の役ではなく、どうやら熊谷がそこにいて段取りをこなそうとしていただけのようなのです。



これではお芝居にはなっていない!


確かに「お芝居の段取り」は大事なのですが、

「役の気持ち」を忘れていてはいけません!


あくまで「役」の気持ちと行動が、

この「段取り」でお芝居として見せているだけ。


「気持ち」を大事にしすぎてもお芝居にはならないのですが、

「段取り」感が強くなってもいけない。



頭でっかちな熊谷がついつい陥りやすい事項なのですが、

今回のお芝居は特に、演出的段取りはかなりある作品!


これはかなり肝に銘じておかないと、

危険ですね(^_^;)


この段階で気付けて良かったかもしれないですm(_ _)m



さて!


役者紹介コーナーのお時間です!


本日は!

フラワー劇場さん所属の、宮本円さんですー!!


何故か稽古場にある()練習用ドラムで可愛らしく、写ってくださいました



お名前は「まどか」さんなのですが、

その漢字から、「えん」ちゃんの愛称で親しまれている、ムードメーカーな円さん!



フラワー劇場さんの代表である、我らが音楽家マツキクニヒコさんから、

「ぜひうちの宮本を。」という経緯で、

第参回公演「主人公は死んでいる」から第一主義にずっと出てくださっている円さん



毎公演、台本上にはない()方言だとか、

物理的ローリングだとか()

様々な演出のオーダーを乗り越えてきた円さん!


その度に、円さんの可愛らしさが、円さんの役ににじみ出て、

親しみのある役を演じてきてくださいました(*^^*)



さて!

今回の「友達」では、

台本上に元々ある!()ちょっとクセのある喋り方をする役どころ!



「こんな喋り方する人おらん!()」と、

演出もご本人も、読み合わせの稽古の時からツッコミまくっていましたが、

今ではもうご自身の言葉にされています


むしろ、円さんだからこそ、この役なのかも!?


なんだったら、たまに誇張して喋られていたりする箇所もあったりするのですが、

逆に違和感がないかもしれない!


それぐらい自然と、この不思議な喋り方をする役をされています



今回の特殊な演出ルールに戸惑いを感じつつも、

周りを見ながら、お芝居の空気感にしっかりと乗ろうとされていますm(_ _)m


熊谷とほとんど絡むことは今回のお芝居ではないのですが、

稽古以外のところで、熊谷に寄り添ってくださる優しい先輩の一人です(*^^*)



円さんがどんな不思議な喋り方をしているのか?

どうぞ楽しみにしてくださいませ!




お芝居前半部分の段取り確認を終えたあとは、

お芝居の中盤戦〜後半戦の入口にかけて、繋いでいきましたm(_ _)m


上田さんと平本さんのシーンでは、

まだ詰まりながらではあるものの、ついに平本さんが台本を完全に離し、

熊谷の一番の課題である、上田さんとのシーンでは、

前回のアドバイスを、自分なりに組み込んできたおかげか、

少し手応えがあったように感じますm(_ _)m


この調子でもう一息このシーンを作り上げられるといいなっ




ではではまた(*^^*)




熊谷