· 

友達稽古25日目

稽古場日誌25日目




おはようございます!

熊谷です



さすがにセミが鳴いていますね。

ざ・夏!という感じ!


セミも暑さにやられているのか、日中は鳴き声も聞こえなくなりますが、

ここ最近は、セミの鳴き声が目覚まし代わりになっています()




先日の通し稽古を終えまして、

やはり一番の課題は、やったら長い()コントシーンである!と座組みんなで理解いたしました。


いえ、理解はしていたのですが、

「やはりか、、、」と、改めて思わされたと言いますか()



というわけで、先日の通し稽古を終えまして、

件の長いコントシーンと、そして他のシーンの細かいところの確認作業をいたしましょう!



細部までこだわって作り込んでいくのが、

第一主義流なのです(*^^*)


元々の戯曲にも載っている「友達」のテーマ曲、

そしてそれを元に、我らが音楽家、マツキクニヒコさんが作ってくださった、

第一主義の今公演用のテーマ曲。



こちらのテーマ曲、

ご存知の方はご存知かもしれませんが、

なんと!

4拍子で始まり、途中で3拍子に変わって、そしてまた4拍子に戻るんです!


や、ややこしい〜!



いつぞやの稽古場日誌でお伝えしたと思うのですが、

マツキさん曰く「譜割りがおかしい()」という、

戯曲集に載っている元々の楽譜。


楽譜上で区切られる箇所もおかしいし、何より、

何故この箇所だけ3拍子に?!というこのテーマ曲。



まぁその事自体は構わないのですが、

問題はここから。



このテーマ曲に合わせて行進をするシーンが、

今回の公演ではあるのですが、

いや、これがまたちょっと大変!



だって、それまで4拍子で歩いていたのが、突然3拍子に変わるんですからね!?


足踏みのタイミングの調整が難しいんです!


「このタイミングで足を置く」というルールは決めているものの、

やはり惑わされる、この拍子の変わり具合。



こちらの再度確認と微調整を行って、

このあとは、やたら長い()コントシーンを稽古いたしましょう




このコントシーン、

前回の通し稽古において、

熊谷が一部セリフを飛ばして、役者陣一同戸惑いを隠しきれなかったシーンですね。


こないだ飛ばしてしまったセリフ自体は、

正直飛ばしてもお芝居上にはそこまで影響はありません。


だがしかし!

「会話しているようで会話していない」「中身のないコントシーン」という、

役者的には覚えづらいセリフがずっと続いているシーン!


セリフを飛ばした箇所に戻すこともできないし、

何が飛んだのかもすぐには理解できないし、

その結果、その場に出ている役者みんなで「何かが違う!」と驚いてしまいます。




今回のこの特殊な演出にも慣れてきた時分。

もうあとは、どれだけテンポよく会話を続けられるか、

間違えても、いかにゴリ押し()でこのシーンを乗り切れるか、です()




さて、ここでちょっと余談ですが、

先日の通し稽古、演出の沢渡さんが動画を撮っていてくださいまして、

熊谷も含めた何人かでこの動画を確認していました。


稽古が始まる前でしたので、

お芝居冒頭から30分ほどしか見れてはいないのですが、

ここで、熊谷に新たな課題が発覚します。



「足に根っこが生えちゃってるよね()」という課題が。




確かに、今回の演出の特性上、

熊谷のお芝居には制限とルールが課されており、

なおかつ、一番段取りも多い役。


立ち位置も演出的ルールも決められてしまっていますし、

目線も基本的には固定されてしまっています。



ですが、

にしても根っこ生えすぎ!

てか、お芝居が固いよね!?という現状が、

動画にはありありと映っていました。



そして気付かされるのです。

この特殊な演出の一番の目的に。


主役である熊谷は「この場にいることに馴染んでいなければいけない。」という目的に。




確かに、

姿勢をキレイにしておかなきゃ、

だってずっと舞台の真ん中にいるし、

だって主役だし、

今回の演出だと私だけをずっと見ているであろうお客さんもいるだろうし。



まぁ、こんな感じのことを思いながらこれまでの稽古をしていたのですが、

にしても熊谷、固いな〜ω`;)


なおかつ、変に緊張させすぎてて、

おんなじ空間にいるはずの設定なのに、まるで別の空間にいるような。


要は、お芝居が、周りの方たちの雰囲気から浮いていたのですね。



……うん、さすがにこれではいけない。

めちゃくちゃ気負っているわけではないのですが、

今回の作品の出来は、前回の通し稽古でも気付かされた通り、

熊谷の集中力と気合い次第。


なおかつ、演出の方向性を踏まえると、

「いかに家族たちとおんなじ空間にいることに馴染んでいるのかどうか。」




この動画を一緒に見ていたことぶきさんや、

稽古中に言ってくださった村尾さんのアドバイスを踏まえつつ、

この課題を越えていくための稽古を、熊谷は個人的にしておりましたm(_ _)m

さ!

本日の役者紹介いっちゃうよ!



劇団大阪新撰組さんの南田吉信さんです〜



南田さんはこれまで、

ほとんどの第一主義の公演を観に来てくださっている方!


タイミングが合えば、公演終わりにも一緒に飲みに行ったり、

差し入れもたくさんしてくださったりと、

第一主義的にはとても、いや、かなりお世話になっている劇団さんの代表であり、

そして大先輩!!


出てこられたら、やはりそのキャラクターの濃さから()

すぐには忘れることができないほどの濃い〜い役者さん!



これまでの公演中は差し入れなどで、

またお客さんとしても見に来てくださっていた南田さんですが、

満を持して!

今回の第一主義への参戦することに!!



そしてその気になる役どころは……


超!ビッグゲスト的役どころ!!



正直、出番は少ないのですが

いえ、だからと言って、この役をカットするわけにはいかない!という大事な役!



なんてったって、主役の熊谷に影響を与えなければいけない役ですからね



カットできないことはないのですが、

いや、ここは第一主義的新たな挑戦!


安部公房さんの「友達」を、極力カットはせずにそのまま上演したい所存!


主役を熊谷に据えるにあたって、

何人かは大元の台本から性別を入れ替える、という変更はしましたが、

頑張れるところは頑張りたい!



出番は少なくとも、印象には残ってほしい役どころ!


……いるじゃないですか近くに。

濃くて印象に残りやすい役者さんが!!



こんな感じの経緯を経て、ビッグゲスト的な役どころをお願いするのが、そう!

南田さん!




出番は少ない南田さんですが、

やはり役作りも、そして本の読み方もやはりベテラン陣の一人!


「え?そういう読み解き方があるんだ?」とか、

「そういう一点からこれだけのいろんなキャラクターが出てくるんだ!?」と、

読み合わせの段階から、南田さんのお芝居の引き出しの多さに驚かされるばっかり!


稽古が大詰めを迎える今でも、

この役は様々なキャラクターで毎回稽古に臨まれています!


でも!

ここがさすがベテラン役者さん!


どれだけいろんなキャラクターを持ってこられても、

お芝居上で大事なポイントや会話、そして、相手役を慮った目配せなどは外しません!



「大事なことさえ外さなければ、何をやってもOK!」という、

稽古場、かつ、お芝居作り中ならではの姿勢を体現してくださっています!



何度も一緒に飲みに行ったことはあるのですが、

こうしておんなじお芝居に出るのは初めての大先輩。


直接的にアドバイスをもらったりはしていないですが、

お話を聞いていたり、その稽古場に臨む姿勢を見ているだけで、

いろいろと学ばせていただいていますm(_ _)m



出番は少なくともしっかりとその役割は果たされていきますよ!


見てくださった方みんなが、「ああ、この役は南田さんに頼むね!」という納得の役どころ!


当日の公演ではどのようなキャラクターで来られるのか!?()

どうぞ楽しみにしててくださいませ(*^^*)




本日の稽古では新たな課題を見つけ、

お芝居をより面白くしていくために、細かいパートの整理をしていきましたm(_ _)m


動画を見たうえでの稽古でしたので、

少しは前に進めたかな??


個人的には、頑張って真ん中にいたことで緊張していたのを、

お芝居上で気にするところを変えて、少しは肩の力が抜けた気がしますが、、、


本番までもう少しですが、

まだまだ頑張っていきますよ!




ではではまたっ




熊谷