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いかけしごむ3日目

稽古場日誌3日目




おはようございます!

熊谷です(*^^*)



稽古初回から、読み合わせを丸々2回もしちゃいました!


ミニマム公演ということで、

これまでとは違って短めの作品を選んでおりますので、

当たり前といえば当たり前なのですが、、、



いやはや、

2回も読んだらもう何日も稽古したような気になっております()


これまでの公演の稽古と違うんだなーと思ったり思わなかったりm(_ _)m

ですが!

稽古写真はこれまでの公演の稽古と変わりません!


だって、まだ読み合わせ中ですもん!!()



大人数のときならいざ知らず、

二人だけだと、稽古写真の間違い探しは簡単すぎて盛り上がらないですね()




ま!

そんなことは置いといて……



本日も読み合わせの稽古、開始です



あ、もちろん、

本日も丸々2回、読み合わせしましたよ()




稽古初回だった前回の読み合わせ、

丸々録音していたので、今日の稽古の前に聞いたんですよ。


どんなふうに聞こえているのか、

ちゃんと言葉が明瞭に聞こえているのか、などの確認のために。



いやぁ、、、


……よし!」と気合いを入れないと、

やっぱり大変です。


自分の声やら姿やらを客観的に見ようとする行為は()



もうさすがに慣れはしたのですが、

面倒くさがりの性格も災いして、

なかなかこの確認作業に移らないのは私だけではないはず



ですが、

なんでしょう。


ひいき目なしで、「ちゃんとまともに会話できてるじゃん。」と思いました()



自分で言ってしまうと、完全に自画自賛にはなってしまいますが、

村尾さんとのセリフの掛け合いが、

文字を読んでいるだけの「セリフ」ではなく、

ちゃんと「レスポンス」ができていたように聞こえました。



何年も前の第一主義の公演の稽古中、

先輩に教えてもらったことがあります。


「会話って、基本的に相手の会話の最後の音が、自分の会話の最初の音になるねん。」っと。


目からウロコでした。


当時の熊谷は、

まだこの業界に入ったばかりで、

気遣いも役作りの方法も、台本の読解力も、ひよこもひよこでした。



かつ、

熊谷はこれまでの人生で、「音」に対する興味は、

あんまり持って生きてきていなかったみたいで……


ですので、

「会話は、音が繋がって成立している。」という分析にはびっくりしたわけです。


「そんな物の見方があるんだ!」と。



「音」に関して無関心に生きていたわけですから、

まずそこの感覚を養うことから始めなければいけませんでしたが、

何年も経って、やっと小ましになったのかな?

と、自分で自分を褒めておきます()



もちろん、前回の「友達」でも気をつけていたわけですが、

「友達」を経ての、がっつり二人芝居。


自分が喋っている量も多いおかげか、

それができているのかできていないのか、

判断できる場面が多いので、よりそれが理解できた気がします。



ですので、、、


いや、最初はぶっちゃけ、

「最初の方のシーン聞いて、10分ぐらい飛ばして真ん中のシーン聞いて、最後のシーン聞いとけばええやろ。」ぐらいに思っていたんですよ。


勇気がいりますからね、自分を客観的に見ることは()



けど、

聞き始めたら、以外にも自分のセリフがちゃんと村尾さんと会話できているように聞こえて、

なおかつ、ちょっと面白かったんですよ。


ちゃんとレスポンスしていたし、

相手の話を聞いていないときはちゃんとそう聞こえたし、

下手ながらも「こういう気持ちで言っているな。」がなんとなくでもわかったし。


あくまで自分のことですので、

甘々な客観視の可能性はあるのですが、

それでも、最後まで全部録音を聞けました。


50分丸々。


別役実さんの本が面白いから、というのも絶対手伝ってはいるのですが、

それでも冷静に「会話が面白い。」という感想を抱けましたm(_ _)m




ですが、

反省点がないわけではありません()



「受け芝居弱いなぁ私()」とも思いました(^_^;)



相手役が村尾さんだから、というのもあるでしょうが、

明らかに会話のテンポやシーンの密度が落ちたんですよ。


私がリアクション側になるシーンは……



前回の稽古で、

わ!村尾さんさすが!と思ったのは、リアクションが上手いから。


おかげで、私がグイグイとセリフを村尾さんに投げかけたとしても、

しっかりと受け止めて反応してくださるんです。



けど、

その反対になったときどうでしょう?


村尾さんのアクションがしっかりしているにも関わらず、

私のリアクションがふわっとしてたり軽かったりするもんだから、

録音を聞いているだけでも、そこの部分の役作りが足りてないなぁ、

と、感じまして。




とまぁ、以上を踏まえたうえで、

本日の読み合わせに臨みました。



悪くはないけど、

自分の役が淡々としすぎていて、まだまだアクションも甘いし、

リアクションに至っては全くだ。


じゃあもう少し強めに攻めて、

リアクションを大きくはっきりとしてみようと。




……10ページ足らずぐらいで止められました(^_^;)




ビミョーにちょっとやりすぎたみたい?です。


今回の演出のコンセプトに合わなかったのか、

本に書かれている役を無視するようなセリフの読み方をしていたのか、

イマイチ止められた理由がちょっとピンとはきていていないのですが、

まぁおそらくそういうことでしょう。



ただ、おそらく一番の原因は、

私自身の技量の無さだと思います。



「こうかな」「ああかな」と、

個人的に考えたお芝居プランを頑張って読み合わせを結果、

私の、セリフをしゃべるときに出る悪いクセが頻発しておりました。


自分の役のセリフの語尾の音の流れが、

全部おんなじになってしまっていたのです(T_T)



歌ならいざ知らず、

全てのセリフの語尾が、全部おんなじように、おんなじ音階で上がっていく。


これは、日常生活の会話ではありえないことです。



お芝居は、パフォーマンスの一種ではありますが、

かと言って、第一主義のメインのお芝居は「会話劇」。


ミュージカルのように、

歌を歌うようにセリフを言う、という種類のパフォーマンスではありません。



だからでしょう。


まだ役作りをいろいろ試していける時期ではありますが、

かといって、その見せ方、表現方法が間違っていては元も子もない。


この表現の技術が、まだまだ熊谷には乏しいのです。


ましてや、「音の使い方」に関してはまだまだコントロールできている部分が少ない。


頭でっかちタイプは、こういう感覚的なことはとても苦手でして、、、(;・∀・)


もちろん個人差はあるでしょうが、

熊谷は特にこれが顕著。


今その壁にぶち当たったんですね。

いや、ずっとぶち当たってはいるんですが(^_^;)




また、その表現が、悪い意味で単一的であったのに加えて、

「まだ読み合わせだから、あんまりお芝居のニュアンスを加えずに、

台本を忠実にしっかりと読む方に重点を置いて。」とも。



……うん、まだこれもピンとはきておりません。


まぁ追々理解できるときが来るでしょう。

とにもかくにも、今回の読み合わせでやった自分の表現方法は、

できていなかったのもあるけど、タイミングも間違っていた、ということですm(_ _)m



また、村尾さん曰く、

「今回のこの台本に関しては、前回の稽古のときぐらいの棒読みに近い表現のほうが、

この台本の面白さが伝わりやすいと思う。

役者が頑張ってセリフ上のお芝居を加えるよりも、お芝居のニュアンスを飛ばした方が。

台本自体がそういうふうに書かれてあるし。」




この村尾さんの意見には、

演出の沢渡さんも同じ意見を持っていたみたいです。


前回の読み合わせのときに、「淡々としすぎていたかな?」は、

当たらずとも遠からずな表現ができていたのかもしれません。


そのうえで、今回の台本からも演出の方向性からも、

熊谷の表現が逸脱してしまっていたから止められたのだと。




うーん、、、

この村尾さんの意見は、おそらく台本に対する読解力に関することだな。


「台本がそう書かれているから、〜〜するべき、〜〜したほうがいい。」と、

という種類の読解力。


前回の「友達」の公演の時に気付かされたことですが、

「本に対する読解力というものには、どの側面から見るかによって、読解力の種類が変わる。」

というものの、一つの種類なのでしょう。



台本を初めて読んだときの全体の印象、

自分の役目線で読んだとき、

相手役の目線で読んだとき、

演出目線でお芝居の見せ方を考えたとき、

などなど、役作りをしていくうえでヒントになる読解力が何種類もあることを知りました。


現状、村尾さんの言われた読解力に関しては、

ちゃんとはまだ理解できておりませんが、

「そういう読解力もある。」ということで心に留めておきますm(_ _)m




表現力が乏しい、かつ、

台本、演出の方向性に合わない読み合わせをしてしまっていましたので、

仕切り直して、改めて読み合わせをいたしましょう!


次なる熊谷の課題は、

「役としての心や感情は動かすけども、ニュアンスは飛ばして読み合わせを。」というもの。



要は、役としての感情を無にはせず、むしろしっかりと持ったまま、

けど、表現方法は、わかりやすく言うと、棒読みで。



本日の2回目の読み合わせでは、

これを実践するように言われました。


私のセリフの悪いクセを抜くための基礎練であるとともに、

台本をセリフをないがいしろにしないための、読み合わせの大事な作業の一つとして。




「ニュアンスを飛ばす」ことでの表現方法がまだ理解しきれていないのも相まって、

台本の約3分の1ほどで、熊谷の集中力が切れてしまったことは内緒でお願いします()



ですが、本日2回目の読み合わせを経て、

こうかなああかな、を少し見い出せた気がするので、

次回以降に繋げられるように考えておきますm(_ _)m



次回の稽古も、この「ニュアンスを飛ばして」の読み合わせになるとのこと。


熊谷の個人練習、基礎練習にお付き合いさせてしまうことにもなりますが、

村尾さん、ありがとうございますm(_ _)m




ではまた次回!




熊谷