稽古場日誌8日目
おはようございます!
熊谷です(*^^*)
さ!
本日は稽古の様子の前に!
今回の公演のために用意しました、
客席用のイスのご紹介をいたしますっ✨
その名も!
キャンプイスです〜✨
……え?
客席用のイスでキャンプ用のを用意したの?
そう思ったそこのあなた!
その気持ちはよくわかります!
熊谷も最初はそうでしたm(_ _)m
キャンプ用なんて、どうせ簡易の物なんだから、
座り心地なんて大して良くないでしょ?
ましてや、お芝居を集中して1時間ぐらい座って見るためのイスにそんなもの……
ですが!
座ってみたらビックリ!
思っていた以上にですね、座り心地が抜群なのです✨
何故かって?
それはですね、、、
座った時に、そのお尻を優しく包みこんでくれるから……!
なんか赤ちゃん用のオムツの謳い文句みたいになっちゃった(笑)
けど、まさしくそんな感じなのです!
パイプ椅子と違って、座る場所が平らではなく、布製なので、
座った人のお尻と腰にかけて、その形に合わせて優しくフィット!
「これは、、、人間をダメにするやつだ(笑)」
初めてこのキャンプ用イスに座ったときの村尾さんの第一声です。
けっこー噛み締めて言われていたので、
本心だと思われます(笑)
今回劇場として使わせていただくスタジオガリバーさんは、
ざ・小劇場感漂う小ぶりな空間。
ですので、客席も、こちらの工夫次第なのですが、
この客席作りで目指しているコンセプトは、
「舞台上で見えない部分を極力少なくすること」
小劇場も大劇場も、けっこーいろんな劇場でお芝居を見てきましたが、
熊谷的に、ストレスがあんまりなく気持ち良く観劇できる条件は、
「役者の声がしっかりと聞こえていて」かつ「役者の体全身、舞台上の床が見えている」ことですm(_ _)m
大劇場は、しっかりと作られていますので、
基本的にどの客席から見ても、舞台が全部ちゃんと見えるのですが、
小劇場は、ぶっちゃけそこは少しだけ厳しい部分があります(^_^;)
けど!
完全に全部は見れなくとも、
できうる限り、舞台上全部を見ていただけるように工夫することはできる!
その工夫の一つが、今回はこのキャンプ用イスなのでございます✨
このキャンプ用イスは、足が短めの、低めのタイプです。
ですので、足を折りたたんで、ヤンキー座りのような形で座るのが苦手な方には向いていないかもしれませんが、
このキャンプ用イスは、一番前の列の4席限定で使おうと思っております(*^^*)
また、キャンプ用なので、折りたたみもできて、
しかも頑丈ですので、変に乱暴に扱わない限りは壊れたりしません!
前側のお席が好きな方は、ぜひこのキャンプ用イスの魔力も堪能してくださいませ(笑)
本日初めて、このキャンプ用イスを持ってきたので、
舞台上から三列目ぐらいまでの客席がどのようにするべきか、
けっこーわかりやすく想像することができました。
どのような客席になるのか、
またちょっとずつご紹介していますね(*^^*)
続報を待て!!(笑)
客席用のイスをご紹介したところで、
稽古に突入いたしますよっ
読み合わせの稽古を終えて、
前回から、稽古の第二段階、立ち稽古に入りました✨
ここからしっかりと、皆さんに楽しんでいただけるようにお芝居をより作っていくのですが、
あれ?
これまでの稽古写真と比べて、間違い探しが一つあるのですが、
皆様お気付きでしょうか??
……そうです!
熊谷が、舞台の前側に来ているんです!!
舞台上で、客席から見て、左側に熊谷、右側に村尾さんという配置はそのままに、
前後を逆にしてみました✨
これは、演出的に、舞台美術の設定を変更したということなのですが、
こうするころで何を狙ったのか?
客席から見て、ちょっとだけアンバランスな印象を持っていただくためですm(_ _)m
これは、絵を描く時の技法の一つらしいのですが、
向かって右側に山が、その反対の左に月がある、
という絵は、とても落ち着くバランスで描かれている絵だそうです。
この「落ち着く」絵のバランスは、
日本人特有の感性によるものらしいのですが、
それは舞台の美術でも、日本人は自然とそうしてしまうそうで。
ですので、
特になんのこだわりもなく、自然と、右側にある村尾さんのイスを手前側に置いて、
右側に重点があるようなイスの配置にしていたのですが、
ちょっと見てみたい、ということで、
左と右のイスの配置を前後逆にしてみました。
その結果、
演出的には、すごくしっくり来たらしくm(_ _)m
熊谷と村尾さんが同じ空間にはいない役で、
それを表現するために、それぞれのイスは、真横一直線上にあるのではなく、
読み合わせの稽古のときから、前後にずらしていました。
微調整をしていく中で、
そこそこ離れた状態で前後にずれていたのですが、
いかんせん、心理的に「落ち着く」バランスの配置でしたので、
この「ズレている」感がいまひとつ伝わりづらいなぁと思っていたそうで。
イスの位置を前後逆にして試してみた結果、
演出的に欲しい印象のある舞台美術の印象になったようです。
とゆーわけで!
熊谷は、客席から見て左側、その真ん前で編み物をしています!
熊谷、かぶりつき席です!(笑)
編み物がちゃんとできてなくても突っ込まないでねっっ!!(笑)←
そんな余談は置いといて(;・∀・)
立ち稽古2回目の本日、
前回の稽古で仮で決めた演出的ルールに則りつつ、
こうかな、ああかな、と体の向きで表現をしてみた熊谷と村尾さん。
少し前の稽古で、
「意外としっかり、相手に話しかけてるよなぁ、お芝居の前半部分。」と思った熊谷は、
それを土台に、できる限り相手役の村尾さんに話しかけたり、相づちをしっかり打ったりしていました。
その結果、
確かに会話はしっかりしているんだけれども、
かといって、その表現をしっかりしてしまうと、
今回のこの美術で狙った「アンバランス」感とズレてしまうなぁ、という話に。
具体的に言いますと、
ちゃんと相手の話を聞いているので、
編み物をしていなかったのです。
熊谷の役が、「真剣に相手の話に耳を傾けている、良い人」となっていたみたいです。
ですが、演出的に欲しい役はそっちではなく、
もっと飄々とした、編み物をずっとしながら会話をしている人、なのだそうで。
イスの配置を前後逆にしたのは、稽古後半戦でなのですが、
稽古前半戦では、熊谷は良い人で、ちゃんと人の話を聞いている役になっていました。
舞台美術的にアンバランス感の出る配置に変更したうえで、
熊谷の役を、ずっと編み物をしながら会話をしている人にしてみて、
という指示が出され、
後半戦はそうしてみました。
……よりしっくり来たそうです。
前回までの稽古のように、
熊谷が後ろ側のイスで、ちゃんと人の話を聞いている良い人だったのが、
熊谷が前側で、編み物をしながら会話をしている飄々とした人、に印象が変わったそうです。
落ち着くバランスのイスの配置で、良い人、
なのではなく、
ズレた世界にいる人を表現しようとすると、
本日の稽古後半戦のパターンのほうがわかりやすかったと。
ほうほう、なるほど。
演出的に表現したいことと、
役者として表現するべきことがズレていた、という事案ですね(^_^;)
しっかりと相手の話を聞くお芝居をすることで、
演出の目標とは逆の表現をしてしまっていたと。
自分のやるべきことに一生懸命になってしまって、
作品づくりの目標を見失っていたんですねきっと(^_^;)
いけないいけない。
自分の表現がどのように見えているのか、客観的に考えられるようにしなければっっ
自分の役の表現がひとつ決まったところで、
本日の稽古は終了!
編み物をよりしっかりしなければいけないことになりましたが(笑)
まぁそれはそれ、稽古していくうちに慣れていくでしょう(笑)
ではまた(*^^*)
熊谷