稽古場日誌10日目
おはようございます!
熊谷です✨
前回の稽古では、
お芝居冒頭、台本上では2ページだけですが、
今回のお芝居において大事なシーンを、
事細かに解説してもらいながら稽古しておりました。
まだ咀嚼はしきれていない状態ではありますが、
とりあえず、前回言われたことに気をつけつつ、
お芝居冒頭から稽古スタートですm(_ _)m
前回よりは小ましだったのか、
前回ほど注意点は受けず、
とりあえず次のシーンへと進んでいきました。
なんとか次のシーンへ進むことはできたのですが、
できたことに安心したのか、
前回言われた注意点をまだ消化しきれていないからなのか、
自分なりに整理してきたはずのセリフが、
ほとんど出てこなくなりました(´;ω;`)
前回の稽古で、これまで持っていなかった新しい視点を教えてもらいましたので、
それを意識しながらではあったのですが、
それにしても、かなりのっけから出てこなくなりまして……
稽古が始まる前に、自分ひとりで、
相手のセリフも込みでセリフ確認していたときには出てきていた箇所も、
何がなんだかわからなくなり、めっちゃくちゃに。
前回言われた、「ここ」や「それ」などの、
いわゆる指示代名詞がどれを指しているのか、
ちゃんと確認しながら、セリフを整理してきたはずなのですが、
おそらくそれだけでは不十分だったのでしょう。
別役実さんの本は、
この指示代名詞が多い分、それがどれなのかをちゃんと理解しながらセリフを覚えていかなきゃいけないのですが、
この指示代名詞に加えて、感嘆詞も多く、
どれが何に対する感嘆詞で、何に対応している指示代名詞なのかを、整理してきたつもりでも、
いざ台本を離して立ち稽古で、
なおかつ、編み物などの小道具も扱いながらだと、わけがわからなくなり。
最終本番でちゃんとセリフが出てきてお芝居が進められればいいのですが、
いや、それ以前にセリフが出てこないんじゃ意味がない!
第一主義の主宰兼演出の沢渡さんが、
「セリフのニュアンスを飛ばすことを意識させたから、
それで、セリフの覚え方が今までと違ってしまって、覚えづらいのかもしれない。」という見解をされてました。
今回の作品づくりのためもありますが、
私のセリフの悪いクセを抜くため、という目的も兼ねていた「ニュアンスを抜く」というセリフの言い回し。
これを、読み合わせのときから稽古してきました。
確かに、セリフに対して変なクセが出ていないので、
これまでの自分のセリフよりも耳心地は良くなっています。
覚えづらい台本であることは重々理解しているのですが、
いや、それはそれ。
むしろ、私は今までどんなふうにセリフを覚えていたのか?
と疑問を抱いてしまいます(^_^;)
まぁ、こんな状況を見て、
「セリフをちゃんと覚えるための、セリフ合わせの稽古にしましょう。」
と、いうことになりました。
読み合わせではなく、
立ち稽古でのセリフ合わせ。
立ったり座ったりなどの、体を使っての動きも入れつつ、
もちろんお芝居をしながら、セリフ合わせを。
保険として台本を持ったまま、
できる限りお芝居を止めずに、相手と合わせてセリフを言っていく。
台本を確認しつつ、
かつ、自分がどこで引っかかりやすいのかをチェックしていく。
熊谷のセリフを覚えるための稽古に、
村尾さんをお付き合いさせてしまう稽古となってしまいました……(;・∀・)
セリフを覚えるのが早い村尾さんでも、
今回の台本に関しては、
稽古が始まった頃から、「覚えられる気がしない。」とよく言っていますので、
もしかしたら村尾さんにとっても、
今日のセリフ合わせの稽古は悪い稽古ではなかったのかもしれません。
快くこのセリフ合わせの稽古にお付き合いくださったのですが、
……いや、それでもやっぱりねぇ、、、。
己の努力不足ゆえに、
大先輩をお付き合いさせてしまうのは申し訳ないということに変わりはありません(´×ω×`)
お付き合いしてくださることに感謝しつつ、
早くなんとかこの状況は脱却したい心理ではある熊谷です(´・ω・`)
できる限りお芝居は止めずに台本を持ったまま、
ですので、
セリフのニュアンスを飛ばしながらのセリフ合わせ。
最初から最後まで、
丸々二回、確認をしながらのセリフ合わせの稽古。
書いたことで満足をしてしまってはいけないので、
今までは極力、必要最低限、台本にはメモなどの書き込みをしないようにしてきていたのですが、
もうこんな状況になってしまってはそんなことを言ってられません。
逆にメモをすることで、
自分の頭を活性化させて、このセリフ合わせの稽古中に、
できる限り、セリフの整理をしていこう、いう作戦を個人的に実行してみました。
これが吉と出るか凶と出るかまだわかりませんが、
なぜこの行動を取ったのかと言いますと、
今回の別役さんの台本って、
セリフの応酬が、箇条書きが順番に書かれているような形だからですm(_ _)m
熊谷は、セリフを覚えるときには、大体、
お芝居の全体の大まかな流れを覚える
→そのうえで、わかりやすい事柄毎に区切っていく
→細かいセリフの流れを覚えていく
というような形で覚えているはずなのですが、、、
まぁ、この方法がほぼ通用しません(´;ω;`)
なぜなら、お芝居全体の大まかな流れが覚えられえても、
その次の「わかりやすい事柄で区切る」というのが、
最初の「大まかな流れ」とほとんど変わらないぐらいの事柄しかないからです(^_^;)
頑張って区切ったとしても、
その区切りも、なにか起点としてわかりやすい事件や事柄が物語上で起こって、
ではなく、
「話している話題が移り変わっている」だけですので、
区切りすぎて、細かくなってしまって、逆にわかりづらい。
結果、「箇条書きが順番に、、、」という印象になっていまして。
だったら!
こうなったら、箇条書きをしっかりと書き出して、
その箇条書きの順番を覚えてしまおう!!
とゆーわけで、
セリフ合わせをさせていただきつつ、
台本に箇条書きの区切りをメモさせていただきつつ、
自分の頭の中でぐちゃぐちゃになっているセリフたちを整理させていただきましたm(_ _)m
メモを書き込みながら、だからではないと思うのですが、
セリフ合わせにお付き合いしていただきながら、
気付いたことがあります。
自分が主導権を握っている会話のパートはセリフが出てきづらいが、
自分が返事をしていく側の会話のパートは比較的出てきやすい、
と、いうことに気付きました。
それに気付けたのは、
それぞれのパートにおいて、
自分が台本を確認している頻度が全然違ったから!
とゆーことは、、、
私が整理しきれていないセリフたちは、自分が主体となって会話をしているパートだということ!
今回の別役さんの本が、
全体を通して、箇条書きを順番に言っていっている会話で成り立っている作品である、
ということに変わりはありません。
ではなぜこのような差が出たのでしょう?
そっか。
おそらく、
リアクションするときの会話の土台は出来上がっているんだけれども、
アクションする側の土台はまだできていないんだΣ(゚∀゚ノ)ノ
そのセリフの内容や意味や、役のそのときの気持ちの流れを理解せずに、
ただただ順番にセリフを覚えようとしているだけだったのかもしれない……。
これは危険です!!
だって、意味を理解せずに、
ただただ覚えたセリフを言っているだけだと、
いざ本番でセリフが飛んだとき、臨機応変が利かず、
セリフが出てこないことにパニックに陥ってしまう可能性が高いからです!
「なぜこのセリフを言っているのか?」の土台が不安定では、
そりゃ、いくら箇条書きを順番に覚えるだけでも、
そりゃ整理はできません(;・∀・)
似たような言い回しや意味合いのセリフが多い分、
ここは整理しておかないと、今後大事故を起こしてしまいます。
セリフのニュアンスを飛ばすことに一生懸命になりすぎて、
この土台作りがおろそかになっていたのですねきっと。
私の個人練習みたいな稽古にお付き合いさせてしまいましたが、
村尾さんがお付き合いしてくださったおかげで、
何かしらのヒントは掴めたかもしれません。
改めて、役作りの整理をしつつ、
かつ、ややこしいセリフの整理もしつつ、
とりあえず!
セリフは覚える!!
本日も、
当たり前のことに苦戦しまくっている熊谷でした(´・ω・`)
ではまたっ
熊谷